教室はまだ授業中で、しのが「どうする?」って聞いてきたけど、緊張したり浮かれたりしていた俺は答えもしないで、前のドアをガラリと開けた。 そこで、頭に上りきっていた血の気が、一気に引いたような気がした。 「真山ぁ、平気で前から入ってくんな」 「げっ」 げっ、じゃないだろう!と数学の先生が苦笑した。 ちなみに教室内は失笑。