【長編】雨とチョコレート



それから、先はあんまり覚えてない。


緊張して手が汗ばんでいたのははっきり覚えてる。

それから――――



教室のそばまね、と手を繋がれて。

だからか、教室が近くなればなるほど、繋がれた手は名残惜しそうに、力がこもっていった。


力を込めたときに気がついた。



指と指が、絡み合ってる。




―――恋人繋ぎ。