【長編】雨とチョコレート



「ね、教室戻ろ?」


そう言って、しのから手を握ってきた。

しのから手を握ってきたのは初めてのことだったから、紅潮した顔の熱はひくどころか増していく。


「照れないでよ、れい君」

無理言うなよ。


繋がれた手と反対側の手で顔を隠す。

しのはまだ笑ってる。