【長編】雨とチョコレート



あれは、俺のことを思っての決断だったのか。


そう考えると、赤くなった鼻のてっぺんをこする姿すらもますます可愛く見えた。


向かい合ったまま、俺たちは、そっと目と目を合わせた。


「れい君が、自分なりの『好き』っていうのを教えてくれたとき、思ったの。

型にはまんなくていいんだ、って。


私のこの気持ちが、私のれい君に対しての『好き』なんだって。

そう思えたの。」