【長編】雨とチョコレート


「あきちゃんの話、何回聞いても、やっぱり分かんなかったの。

あの二人みたいに、手つないで、その…ちゅーしたり、……とか、そういうこと『しなくちゃいけない』って義務感があったの…。

れい君と、そういうのって考えらんなくて。


けどね、嬉しかった。

れい君がそういう風に考えてるんじゃないってわかって。

一緒にいたいって思ってくれてるんだってわかって。





………実はね、どこが好きなのって聞いたときも、ほんとはちゃんと答えてほしかったの。

不安だった。

ドラマみたいな気持ちじゃないから、これは『好き』とは違うんじゃないかなってずっと思ってた。

だから、変な気持ちでれい君を振り回しちゃだめだって……っ」