「なんかこの間さ、なんかもう絶望しかないみたいに思ってたんだけどさ」 「わたしは…」 俺の声を遮ってしのがしゃべろうとしたのを、俺は更に手で遮った。 全部、先に言わせてと頼んで。 彼女は、こくんと首を揺らす。 「6月にさ、しのに顔あわせづらいなって時期があって。ほら、家行ったじゃん、」 あんときなんだけど。