【長編】雨とチョコレート



「なんかこの間さ、なんかもう絶望しかないみたいに思ってたんだけどさ」

「わたしは…」


俺の声を遮ってしのがしゃべろうとしたのを、俺は更に手で遮った。

全部、先に言わせてと頼んで。

彼女は、こくんと首を揺らす。



「6月にさ、しのに顔あわせづらいなって時期があって。ほら、家行ったじゃん、」


あんときなんだけど。