【長編】雨とチョコレート



「れい君、痛いよ」


それは確かに訴えているけど、嫌そうなものじゃなくて、驚きの方が上回るような声で、さほど大きなものじゃなかった。


「HR始まっちゃうよ」


「ごめん」



おれはただ謝るしかなかった。



「俺の、話と気持ち、ちゃんと言いたくて」




怖くて後ろを見れない。