「まぁ、さ、お前はしのちゃんのことだけ考えとけよ」 神崎の優しさに、思わず涙腺がゆるむ。 なんだかんだ言っても親友なんだな……。 「悪いな…気遣わせたような感じで…」 「う~ん、まぁ、半分八つ当たりだけどな」 「八つ…当たり…?」 「だってよぉ、あれからずっと、あきの機嫌が悪いのなんのって…」 しのちゃんも気まずそうだったし。 うすい唇を突き出して文句をたれる。 そんな風にして、いろいろ申し訳ない気分になったまま教室のドアをあける。