【長編】雨とチョコレート



「ま~やまっ」


朝、後ろから小突かれた。
神崎だ。


なんだよ、とにこやかに振り向く…………が、神崎の表情は厳しいものだった。


「いい加減に、しろよ」


俺の横を歩きながら、肩を強く掴まれる。


「昨日のあれ、なんだよ」



あぁ………厄介なことを忘れていた。