【長編】雨とチョコレート



ふたりして「帰るか」と顔を見合わせて、それから伸びをした。


俺は荷物を置いてたリングの下まで歩く。

鞄を手にして帰ろうとすると、離れた場所から遠野が叫んだ。

腰に両手をあてて立っている。


「明日からはっ、友達ねっ!」


また笑ってる。


「明日からも、だろ」


片手を高く挙げて答えた。


そして、振り向かないで公園を後にした。