【長編】雨とチョコレート



「…でも、もはやふられてるようなもんだし」


足元に見つけた小さな石を指でいじる。


「だからって私とつき合ってくれるわけじゃないでしょ?」

つき合ってんのに、他の女ばっか見てんのなんか耐えらんないよ。


遠野は立ち上がって尻についた埃をはらった。

俺はただ見上げてる。


「練習はもぉ終わりね!練習なんて所詮、下心あってのことたからさ~」

もう無理!


葉を見せて、はにかんだ。


もう、辺りは暗くなり始めていて、公園の時計の針は、7時ちょっと前だった。