【長編】雨とチョコレート



夏だからもう4時半をすぎてんのに、まだ全然明るい。


「ごめん、遅れた」


俺は一旦うちに帰ってジャージに着替えてきたけど、遠野は制服のままだった。

ただし、スカートの下に切ったジャージをはいてる。


はにわみたいだった。


「その恰好はねぇわ」


ククッと拳を口に当てて笑う。


「えぇ~!でも、手っとり早いんだよ、これ」


口では文句言われたことに対して反発してたけど、顔は楽しそうだ。