【長編】雨とチョコレート




「どうしたの!?」


さっきよりも明らかに焦るしの。

やべぇ。
本気で、情けない。


「ごめん」

「え?」

「嬉しくて、泣いてんだと思う」


自分でもよくわからんっていうのが本音。


でも、多分、

「しのが普通に喋ってくれたのが、嬉しかったんだと思う」



しのは、しゃべらない。
俺も、しのをまともに見れない。



「…追いかければ、よかった」


後悔ばっかり。


「…あんなこと、言わなきゃよかった」


もう、遅いんだ。





「好きだなんて、言わなきゃよかった…」