「神崎」
さっき言い切れなかった言葉を吐ききる。
「あ~、しのちゃんね、女の子だから、ね、うん、仕方ないよね」
「はぁ?」
はっきりいえよ。
お前がわかって俺が分かんないなんて、そんなのねぇよ。
俺は起き上がって、神崎の向かいに立った。
睨む俺の両肩をつかんで言う。
「だぁかぁら、しのちゃん、おなか痛いんだって。女の子だから」
ピンときた。
「あ、…そ…そっか…いや、でも!」
それだけで休むなんて!
「うん、なんかな、あとお前に会うのもなんか気まずいらしいよ」
だからメールもできなかったんだって。
小声で響いた声は時として残酷で。
まぁ、気を落とすなよ。
右肩を、ぽんと叩かれた。


