【長編】雨とチョコレート



誰もからんでこないのをいいことに、俺は肩肘ついて担任の話をきいていた。

けどやっぱりどうでもいい話ばっかりで、飽きて、そうしていつも見ている場所に目をやる。


あ、



しのが、




いない。




……遅刻、か?




「見すぎじゃない?」



その声に、顎にあった手のひらが滑った。