ドキッドキッドキッ



CD一枚くらい平気だよね…?


私はCDをカバンの中に放りこんだ。



早くお店から出なきゃ…



私は定員にバレないようお店から出ようとした。


が、誰かに腕を掴まれた。


「!?」



うそ!?バレた!?



「やめとけ」



「え…?」



「万引きなんてやめとけよ。ここの店長カルシウム足りてないから」



「…」



誰…この人…。定員…?ではないよね…?


「あ…あの…」



「俺も一緒にいるから商品元の場所に戻そう」



「はい…」



私は男の人に腕を掴まれながら商品を元の場所に戻した。


幸い定員や店長にはバレる事なくお店を出る事ができた。



「あの…すみませんでした…」



「なんであんな事したわけ?」



「イライラしてて…」



私はうつむきながら万引きしようとした理由を男の人に話した。



「なぁ…ちゃんとこっち向いて?目を合わせろよ…」



恐い…警察に通報されるかな…?当たり前だよね…万引きなんて犯罪だもん…



「早くこっち向いて?」



男の人は私の頬を両手でつかみ自分と真っ正面になるよう私の顔を上げた。