「だよね…」 「とりあえずこっちこい。」 勇吹らしい乱暴な素振り。 手首をガッシリ掴むと引きずるようにして寮のなかに入って行く。 勇吹の部屋までつくと冷凍庫に入っていた保冷剤を差し出した。 冷やせってか? 「ぁ…ありがと。」 そばにあった椅子に座って冷やし始めると、ヤツは何も言わずベッドに横になった。 ほんと愛想無いな。 だけど、こういうところが勇吹の優しさなんでしょ?