一瞬の出来事。




麗の綺麗な顔が夜風と一緒になって私の顔に影を作って…




鼻と鼻が微かに触れて




お互いの息が顔にかかって…




それでも私は目を閉じなかった。




「一緒にしないで。」




ここで私が目を閉じて、キスをしたら




この前寮の外で見たあの子のように




麗にとって私は、都合のいぃ女の大勢その他の1人になってしまうと思ったから。