「許さない。…けど、そんな顔されるとほっとけない。」 「ふっ…」 静かに笑った麗はそれでも私から目を離さなかった。 「何笑ってんのよ。」 「いや?可愛いなって思って。」 「はっ…?か…わ…もう!ふざけないで。」 「ふざけてねぇし。」 そう言って包まれた手をぐっと引かれて私は砂浜に膝をついた。 それから座っている麗が私の腰に腕を回した。