結果的に寮の前にしゃがみ込んでヤツを待っている私がいる。
寒いーーー……
「…んで帰って来ないのよ…変態…帰って来たら一発くらい蹴り飛ばしたいんだけど。あっ!でもアイツめちゃめちゃケンカ強いんじゃん。じゃダメか…変態金髪野郎め…」
その時肩に何かがかけられてふわりと温かくなる。
「何してんの?」
「あっ!変態だ…」
それと同時に目の前に現れた美青年。
同じようにしゃがみ込んで私の顔を覗き込んできたヤツの顔を見るのは、あまりにも久しぶり過ぎた。
なんか顔が赤くなっていくのがわかるもん。
「俺の悪口?っぽかったんだけど?」
「…」
「頬冷たいよ?」
両頬を包み込んだ手が温かい。
