「あの子誰?」



そこそこの高級レストランで向かいに座るのは



高校生の母親にしては若くて綺麗な女性。



そりゃ男もほっとかないわな…


「あぁ…学校の子。」



「あれ?麗の学校男子校じゃなかった?」



曖昧な息子の記憶を思い出してくれたのだろう。


「1年間派遣されるんだって。俺のクラスに。」



「へぇ。可愛い子ね。また麗が付き合いだした子かと思った。」



凄く興味があるわけでもないのに聞いているんだろう。