「も~楓や律のせいで変態に焼きそば食べられたじゃん。」



そう言って全然怒る気ないくせに俺を責める隣に座る女の子はまた麗に文句言ってた。



「ごめ~ん。」


両手を合わせて甘~い声で言う俺に



「可愛いから許してあげる。楓は弟だもんね。」



なんて言う。



君は気づいてないよね?



“弟”って言われるたびに俺が少しショックを受けてること。


弟にした~い。って言われるたびに男として見られてないんだって実感させられるから。



俺のこと完全に安全圏だと思ってるから普通に抱きしめて来たり、ほっぺひっぱったりスキンシップが多いんだ。



ふと隣に座る黒髪少女とその隣の金髪男はまだ焼きそばで言い合い中。



「変態なんだからご飯食べなくても生きていけるでしょ!」



箸を顔に向けながら意味不明なこと言ってるし(笑)



なんだそれ。



「おま、変態呼ばわりするのやめろよな。」



「嫌。絶対。だってほんとにそうじゃん!この前だって……っ」


「ん?この前だって…何?」



ニヤリと笑いながら顔を覗かれて、顔から耳まで真っ赤にしてる。



俺もそろそろ限界なのでそれに参加した。