「あの…」



金髪頭の背中に向かって呼び止める。



ちゃんとお礼くらい言わなきゃ。


「ん?」


そう言って振り返った金髪男の顔を見る。



「ありがと…」




「まぁ…お礼にいぃもん見せてもらったし……」



そう言ってニヤリと笑う金髪男。



「???」



「忘れてるみたいだから教えてあげるけど…ボタン取れてるからね。」



そう言ってドアを開けて出て行く時、鍵もお忘れなく。なんて言って出て行った。