久しぶりに麗に会って、少しホッとした俺は、そのまま机に突っ伏した。
お互い言葉はなくて、沈黙が続いたけど気まずいとか…そんなんじゃなくて
ただそれが自然で、居心地がよかった。
麗の事はなんとなく察しがついていた。
意外と情報通な俺は茜って子が麗に付きまとってるって話を知っていたし、コイツに気持ちがないこともよくわかってる。
それで学校にも来ないし、音信不通にもなれば心配にもなるわけで、
莉緒は莉緒で全然かまってくんないしで、
ほんとどいつもこいつも、わかりやすいヤツらばかりだ。
ましてや、あの勇吹が女のために何か行動するなんて信じられない話だ。
まぁ、それは莉緒が特別だからだとは思う。
