な…なんかごまかせない雰囲気に… 「好きなんだって。莉緒のこと」 もう1度はっきり聞こえるように耳元でそう言った麗。 こ…れって…告…白? 「今すぐにどうこうって話じゃないから、莉緒はそのまんまでいぃよ。俺もそうする。」 私の頭をポンポンと撫でてニッコリ笑うと、ヤツは私を置いて空き教室から出て行った。 私は閉まるドアを見つめながら、バクバクとうるさい心臓をどうにか落ち着かせていた。