それから振り返ると私に一歩一歩近づいてくる。 な…何する気だろう… だけど足が固まって動けなくてヤツの目を見つめるしかなかった。 「どれくらい泣いた?」 「え?」 私の頬に大きな手のひらが当てられて、親指で目の下を撫でる。 昨日の事、ハッキリは思い出せない… 頬を冷やしながら寝たし。