あぁーそういうわけね。 勇吹はいつも通り部活でしょ?律は…何が原因でかはわからないけど死んだように体を机にだらけている。 あっ… 教室を見回してハッとした。 最近空いている事が当たり前になり始めていた席にヤツが座っていたから。 「あっ!麗…麗じゃんっ!!」 私の隣に立っていた楓も同じことを考えていたみたいだ。 その声にも何の反応もせず、全く気づかない。 おまけに楓にぐらぐらと肩を揺すられても爆睡。 窓から差し込む朝日に照らされてヤツの綺麗な金髪がキラキラと光る。