羞恥心はどこへいったやら。
あたしは綾くんの背中に腕を回して擦り寄うように綾くんの胸に顔をうめる。
ごめんよ、綾くん。
綾くんのＹシャツが涙でシミが出来ちゃう・・・。
そう思い離れようとしたその時、綾くんはあたしを抱きしめる腕に力を入れた。
「とりあえず、キスしてもいいか？」
「は、はい」
確かにそういう雰囲気だけど、改めて言われてしまうと恥ずかしくなる。
あたしの肩に手を置いて少しあたしと間隔をとる。
優しくあたしの頬を触る綾くんに、また涙が出てきそうで・・・。
「晴、好きだよ」
その言葉と共に、甘くて優しいキスが舞い降りる。
―――あたしのファーストキス。
相手が綾くんで良かったよ？
「好き、好き」
「ん、」
「スキ、スキ？」
「スキ、」
甘い甘い雰囲気に包まれ、myとyourの関係はラブラブカップル。
-end-
