ーガチャッ
「涼!! いる!? 涼!!!!」
空耳まで聞こえてきやがるし…。
俺、重症だな…。
自嘲気味に笑った。
「涼!!!!!!」
ーギュッ
「…………那美???」
後ろから抱きしめられた…。
空耳…じゃねえの???
「いるんなら返事しなさいよね…バカ…」
そう言いながらさらに強く抱きついてくる、那美。
夢じゃ…ねぇ……。
「なんで…」
「涼……」
「那美、お前今日帰らないんじゃなかったのかよ?」
「………へ? そんなこと言ってないでしょ?」
「…………は?」
振り向くと、那美はキョトンとしていた。
「姉貴が、言ってたんだけど」
「へ?? 那奈ちゃんが?」
騙された、か…。
あのクソ姉貴め!!!!(怒)

