女装白雪姫

そしてお母様の手のひらが腕が
私の頭から滑り落ちた。


慌てて掴んだお母様の腕はまだ生暖かくて…


それでも一秒。また一秒とたつうちに体温を失っていって。


お父様は声をこらして泣いていた。


私は…
暫くの間無言でお母様の腕を見つめていた。


さっきまで弱々しく微笑んでいたお母様…。


もう二度と笑ってはくれない。


お母様の表情を見るとそれは穏やかで
今にも目を開いてしまいそうで…。


その瞬間私は声を上げて泣き始めた。