白雪姫は小瓶に余った水に継母の血を数滴たらしました。


そして
継母が隠し持っていた真実の鏡を奪いあげると
その液体を鏡にたらしました。


次の瞬間ーー


鏡から聖なる輝きが放たれ
うずくまり苦しんでいた継母から
真っ黒な煙のようなものが抜けて鏡の中に入っていきました。


継母は気を失い
鏡は何事もなかったかのように太陽の光を反射しています。


白雪姫「この鏡は人を駄目にしてしまうわ。
誰かを悲しませてしまう。」


そう言って白雪姫は鏡を割りました。


鏡は音をたてて
その欠片を地面に撒き散らします。