broken、robot。

「あらそう。じゃあ、チェーン掛けとくから。」


『さ、沙恵!ごめん、嘘だよ!

大好きだから!
今度、お墓デートしよ?

でも、今回は1人で行かせて?』


「ば、ばかっ!
誰がお墓デートなんてすんのよ、冗談!

逆に、

1人で…平気なの?」


『わあ、沙恵やっさし~♥

俺のこと好きだったり?』


「…ない。それはない。」

この時はもう、気持ちに気づいてたから、苦しかったよな。


『…そっか、へへ、やべー泣きそー。』


「…はあ?」

『うそうそ!

だからそのさ、お墓、行ってもいい?』

「いいよ、別に。」

『そっか、ありがとっ!』

キラッとした笑顔で私に言う。

なんか、アイドルみたいだな。


「んで?お供え物は?」


『まず、手紙と、』

「手紙!?」

『え、う、うん。そんな驚かなくても。』

「なんか書くことあったっけ?」

『あ、ううううん、まあ、あのほら?だ、いじなこと?』

…動揺しすぎ…笑

「ふうん。それ、お墓に置くの?」


『うん!あとね、これ…。』