「ほら、私の真似して!」
『うん!』
パシャッ…
うわ、変な顔…
画面に出てきた顔にイラっとする。
『沙恵、プリクラ、超楽しい!』
「…そぅ、それは何よりで。」
『楽しくないのです?』
「あんまりね。」
と答えて
次のを撮る。
ーーーびーっ
微妙な機械音をあげてプリクラが出て来る。
『おぉっ!』
…感動してるし
「はい、それ貸して?」
留亜が手に持っているプリクラを渡す。
『?』
パキッ…
それは、私の手によって割られた。
『な、なにしてんどすか!?』
どこの言葉よ。
「半分こ。ほら、こっちとこっち同じでしょ。」
『…!!』
「ふふっ。」
笑ってしまった。
留亜があまりにも驚いた顔をしていたから。
『あ、笑った。』
「ダメですか?」
『やっぱ、その方が可愛いよ!』
さらりとそんなことを
彼が言うから、赤面してしまい、
その顔を隠そうと俯いた。

