2人を好きになる気なんてなかった。

佑夜を一生、愛し続けたい。
でもその反面
留亜と新しい恋がしたい。

佑夜がいないことに耐えられない自分がいる。

留亜に恋心を持つと、佑夜が脳裏に浮かぶ。

佑夜を愛して行こうと思うと、
留亜の笑顔が瞼に焼き付いて離れない。

私の中で、

一体何が起きているのだろう。


佑夜は死んでいる。
この世にはいない。
でも、もし天という場所があるのなら、佑夜は私たちのことを見ているのだろうか。

そして、どのように感じているのだろうか。

どうしてこう、私はいつも中途半端なんだろう。

ーーーー『沙恵が好き!』

いつもの様に、
そう言って笑う彼に
1番申し訳ないことをしている
気がした。

だって、


ロボットにしても生きている、

のだから。