留亜が限界かもしれない。
なにも言わなくなった。

『…俺は、留亜。

あ、ごめん…。
沙恵、辛いのに。

知ってるよ、
分かってるよ…
でも俺は沙恵に…
俺を、俺として見て欲しい。』

そんな当たり前のことが私にはどうして、できないの…?

「…。」

私が黙っていると。

『なあんてね~。
じょーだんじょーだん。

あれ?

沙恵ちゃん、本気にしちゃいましたか~?』


「うざ。
留亜のくせに生意気!」

留亜、ごめん。
でも、あなたの気遣いには応えられる。

『へっへーん♪』

「いみわかんないし。」

『説明書いる~?』

「飽きるほど読みました~。」

『じゃあ…』
ぐぅ~

留亜が言ったと同時に、留亜のお腹がなった。

「…あはっ!!」

『ひひ…。
なっちゃった…』

「やっぱ馬鹿よ、留亜。」

涙が落ちた。

『えぇっ!?

なんかあったの?
また辛いの?』

「ちがうの、これは…


嬉しいの。
もう大丈夫だから。

佑夜のことは…
もう、忘れられそう。

ほんとだよ。
留亜のおかげ…。


っ、じゃ、食べに行こっか。
イタリアンね?」

すると、優しく笑って

『おっけっ!!』