小さな短い恋物語




トントン…

ふと、翔花の部屋の襖を
叩く音がした。


「はい。」

「沖田です。
入ってもいいですか?」

「あぁ。」


スッとあまり音を立てずに沖田が翔花の部屋の中に入って来た。

「なんの用だ?」

翔花が問う

「用がなきゃ来ちゃダメなんですか?」

「…そういう訳では無い。」

「とか、言ってみたりして。
本当は朝のお詫びで甘味を一緒に食べに行こうかと思ったんです。」

「なんなんだ…。
お詫びなら喜んで行かせてもらおう。」

そう言って翔花はフッと笑った。

「////
では、先に外に行ってますね。」

「あぁ、すぐ行く。」


翔花はまとめていた髪を下ろして少し梳かし、お出かけ用の着物を着て、屯所の外に向かった。