小さな短い恋物語



side 翔花―

土方さんの部屋から出て、
自分の部屋に戻ってきた翔花は
考えていた。

(病気の人間を好きになる人なんていない…)

翔花は、ずいぶん前から
咳が続いており、この間医者に見てもらったところ、労核だった。

自分の部屋の外では
極力咳をしないようにしているがバレるは時間の問題だろう。

バレてしまえば、新選組の迷惑になる。
そんなのは嫌だった。
だから
もしバレそうになったら
新選組を出ていくつもりでいる。

ただ、気がかりなのが

(総司…)


そう、
さっき土方と話ているときに
翔花が想っていたのは
沖田だったのだ。