外はもう暗くて、グラウンドの照明が当たりを明るくしていた。 「送る。」 「えっ?」 「職員玄関の前で待ってろ。すぐ行く。」 「はい。」 あたしは、立ち上がった。 脚が震えていることにビックリした。 階段を下りながら、さっきの出来事を頭の中で思い出した。 先生の手、暖かかった。