頭の中で、繰り返した。 佳奈が勇気をくれたんだ。 だから…、 頑張らなきゃ! あたしは思いきってドアを開けた。 目の前に、ベッドに横たわっている先生がいた。 頭には包帯。 一歩踏み出すだけなのに。 簡単な事なのに…。 それができない。