303…305…306 目の前に白い病室のドア。 その横に、直人と名前が書かれたプレート。 「ハル、先生はまだ意識が戻ってないの。ハルが起こしてあげな。」 「うん。」 あたしは、病室のドアに手をかけた。 勇気を出さなきゃ。 一瞬、あの夢がよぎった。 大丈夫、大丈夫。