「ありがとうございます。」 エレベーターの中で、ドキドキしていた。 すごく緊張した。 306号室がある3階に着いた。 一歩、踏み出した。 ドキドキして、もう一歩が出ない。 「ハル。大丈夫だよ。」 「うん。」 佳奈が背中を押してくれた。