――次の日


あたしは、病院の前にいた。


隣には佳奈。


「ハル、大丈夫?」

「うん。」


あたしはロビーに向かって歩いた。


「あの、すみません。なお…神谷直人さんの病室はどこですか?」


緊張して声が震えた。


「お待ちください。…えっと、306号室になります。」