小さな恋の、小さな話



「あたしが来ないと知った日には来るのね?」


最悪なことに、
今図書室には2人しかいない。

リンが見たら怒るだろう。


「キョウスケくん、あたしのこと避けてるよね?」


わかってんなら
喋りかけんなよ…。


「俺、帰ります。誰も来ない日に2人もいりませんから。それか先輩が帰ってください」

「キツいわね」


先輩はクスリと笑う。


「あんな子よりあたしにしたら?あたし、束縛とかしないし」


腹が、立った。

ただそれだけだ。


「きゃっ!!冗談じゃない!!」


いつの間にか俺は
先輩の胸ぐらを掴んでいた。