もう何度目だろうか、 電車を見送るのは。 駅の構内は 人混みに溢れる平日の朝とはまた違った雰囲気があった。 午前9時。 細々と営業するキオスクや ぽつぽつ点在する人々がちょうど良い。 僕はペンキの剥がれかけたベンチに腰掛け、 ひとり考えていた。 ―これで、いいんだよな… ―これで…