「早く、壊さないとなぁ」

 悠斗のお弁当箱を持って、紬先輩の元へと向かう。

 「あの・・紬先輩ですか?」

 「え、あ、はい。そうですけど・・」

 紬先輩は戸惑った表情をする。

 やっぱり顔は乃亜のほうが上だね♪

 「私、悠斗の友達の乃亜と言います。悠斗からよく話聞いてます。悠斗とは幼馴染みなんですよね?」

 「そうだけど・・」

 「さっきの先輩達の会話、乃亜と悠斗がいたとこまで聞こえましたよ?」

 紬先輩だけでなく、一緒にいた人たちも表情が曇る。