「またそんなこと言って~、素直じゃないなぁ」

 「照れ隠しか?もしかして悠斗のこと好きとか?」

 輝明先輩いつのまにか俺のこと呼び捨てにしてるし。

 ま、別にいいけど。

 それよりも今は輝明先輩が紬に投げかけた質問の答えが気になる。

 「2人して何言ってんの!?悠斗なんか好きでもなんでもないよ!ただの、幼馴染み。恋愛感情なんてもったことないしっ」


 やっぱり、幼馴染みっていう壁は越えられないのか・・?


 「っ・・」

 俺はこれ以上紬達の話を聞きたくなくて。

 弁当を置いたまま、逃げるようにして屋上をでた。