「悠斗~。一緒にお昼食べよっ」

 地声より高い声で俺に話しかけてくる乃亜。

 入学してからもう1ヶ月がたった。

 乃亜にも友達はいるのになぜか俺にばかりかまってくる。

 いったいなんなんだよ・・。

 「ねぇ、ダメ?」

 今度は上目遣い。

 普通の男だったらイチコロなんだろうが、俺はどうもキュンとか感じない。

 これが紬だったら効果抜群なんだろうけどな。

 「俺、行くとこあるんで」

 「乃亜も行く~」