北城さんとの出会いは
3ヶ月前…―
「すっ杉浦夏海です!よっよろしくお願いします!」
「あぁ、よろしく」
初めのうちは、あいさつしてもまたもに顔見てくれないし
私が話しかけると不機嫌になる、北城さんのことは正直好きになれなかった。
「あっあの、これってどこに運べば…いんですか?」
「…あっち、あそこのダンボールの隣に置いといて」
「…あそこ?」
北城さんが指ささす、
指の先に視線を移した。
…げっ、あんな高い場所
私が届くわけないじゃん
「…あのぉ~?」
「なに?忙しいんだけど」
「いえ、何でもないです」
なんか、台とかないのかな?
辺りを見回して、脚立があるのに気づいた。
…よしっ、これ使えば
一段、二段、三段…
そして、脚立にまたがろうとしたその時だった。
ぐらっ
「えっ?」
ドシャン
店中に、ものすごい音が響きわたった。
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「……ここは?」
「目、覚めたか!?」
きっ北城さん?
そうだ、私
脚立から落ちたんだっけ
「悪い、俺のせいで…」
「北城さんのせいじゃありませんよ!私が落ちたのが悪いんですから」
「いや…壊れてる脚立を置いといた俺が悪いんだ」
壊れてたんですか…?
やけにグラグラするなぁとは
思ってたけど