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「えぇ~!!望月くんと付き合うことになったの!?」



「そんな驚かないでよ。夏海、望月が私に告るの知ってたんでしょ?」



「…それはそうだけど」




昨日の遠足で、望月くんはちづちゃんに想いを伝えることが出来たらしく、




「でもさぁ、夏海もやるよね?北条さんというものがありながら、学年1のモテ男と遠足を抜け出すなんて」




無事に望月くんと付き合えることになったみたい。




「あっあれには深い訳があったの!」



「深い訳?まぁ、何でもいいけど…夏海ってイケメンに恵まれてるね(笑)」



「だから違うんだってば!」



「はいはい。分かってるよ、夏海は北条さん一筋だもんね?」




頭をおもいっきり縦に振って、ちづちゃんに返事をした。




「夏海、今日バイトだよね?」


「うん。なんで?」



「いいもんがあるから夏海にあげる~」



そう言って、ちづちゃんは私の前に紙を2枚出した。




「…映画のチケット?」


「うん。お母さんがお客さんに貰ったんだって」




ちづちゃんのお母さんは美容室で働いて、顔も広く、映画のチケットとか遊園地のチケットはしょちゅう貰えるらしい。




「せっかくなんだから望月くんと行きなよ」



「…見てみて、映画の題名」




ちづちゃんに言われて映画のチケットを手に取って題名を確認してみると…

                            『恐怖の自動ドア』


確かにそう書かれていた。