「…お待たせしました。ご注文はお決まりでしょうか?」




あっ会いたかったよぉ


北条さ~ん



北条さんを見れたことで、今日の疲れは一気に吹き飛んだ



てかニヤケも止まらない



まぁいっか


柴咲くんにはもう北条さんを好きだってバレてるし…





「カフェモカください」


「じゃあ俺はティラミスで」


「かしこまりました。少々お待ちください」




…でも、なんか今日の北条さんはちょっと不機嫌なような…



…私がバイト休んだくせにお店に来ちゃったから!?



そうだよ、絶対そうだぁ~




「…どうしたの?」



そんな私を見て、正面に座ってる柴咲くんが心配そうに聞いてきた




「なっなんでもないの!」



ガチャ



「お待たせしました。カフェモカです。熱いうちにど~ぞ」



「あっありがとうございます」


そう言いながら北条さんとバッチリ目が合った




「…遠足はどうだった? 」



「え?…たっ楽しかったです」



まさか話しかけてくれるなんて思ってなかったからいきなりのことにビックリした。




「北条さん、お久しぶりです」



「…あぁ。もう体は大丈夫?」



「お陰様で。今日はお礼がしたくて来たんです…ありがとうございました」




「大したことしてないよ。これからは危ないことすんなよ」




…なんか、柴咲くんいいなぁ



なんて、柴咲くんにちょっとだけやきもちを妬いたのは内緒